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活動報告 2018/07/27 16:48

ハンドメイドソーシャルワーク その5 ある日の研修風景

毎日凄い速さで時が過ぎて行きます。

利用者様も職員も施設外で頑張っている方々も同じことだと思います。

以前に「この世で一番早いものは、一番遅いものだ。」と仰った方の話をしましたが、毎日はコツコツとした小さなことの繰り返し。でも、あっという間に季節は過ぎて行くのですね。

さて、そんな夏のある日、私たちはとある研修を行いました。

どこの施設でもそうだと思うのですが日々の業務に追われて本当に出来るんだろうか?と不安に思うほどでしたが、医務課だけでなく、しかも介護課だけでなく、機能訓練指導員の先生や支援課、栄養課、事務課など沢山の方々のお力を借りて無事に研修を終えることが出来ました。

表題としては窒息防止とその対処についてです。

全国では毎年窒息事故が多発しています。ご高齢の方々が沢山暮らしている施設であるうちの施設でもいつ起こっても不思議はないです。

そこで起こってから悔やむのよりも先に予防を強化する意味でこの研修を計画しました。そして、これも実際には起こっていないものの、もしもこんなことが起こってしまったら?!という仮説を立てて参加者全員と共に一生懸命考え学ばせていただけたらなという試みでもありました。

介護主任と共にこういうことをやりたい、いや、やらなければ!!!!と話し合ったのは数か月前の話ですが、”では、どうやって?!”ということを熟考して骨組みを立てるまでが大変でした。人間、誰1人として、たった1人で実現できることはないんですよね。

結果的にゲシュタルト療法という手法を取り入れることにしました。

私たちの日々は沢山の場面の連続ですが、とあるシーンをあえて切り取って、それを実際に演じたり、観たり聴いたり体感したりして、実際には今起こっていないことを現実のことのように味わうというのがこの手法です。

実際に起こったことのように感じれば誰しも真剣に考えます。

そしてこのゲシュタルト療法の手法を使ったロールプレーの台本はかなり大げさにしました。そりゃあもう、こんなことあるわけないだろ?!というくらいに。

この1シーンのどこがおかしかったのか?何故こんなことが起こってしまったのか?そして、いったいどうすれば良かったのか?

これらを起こっていないうちに考える機会を設けたかったのです。

起こってはいないとは言え、加齢による嚥下機能の低下、忙しい介護という現場です。ここまでとは行かなくとも多忙さは再現できたかなと思います。

そして何より出演者の方々。

ほとんど打ち合わせができなかったというのに、ほんのちょっとだけこうして欲しい・・・とお願いしただけなのに本番で迫真の演技。凄いなあと思いました。

開催前から一切れのパンを全員に食していただきました。健康な人でもちょっと苦しい。

何せこれはゲシュタルトなので何でも体感していただきたかった。

そして、とあるシーンをサイコドラマ形式で演じていただき、観ていただいた後には皆さんから質問や意見をいただいてより深めることが出来ました。

もう一つとしては。。。。これは目を背けたいほど怖い表題の研修なので、少し面白くしたかったというのもあります。

人って、あまりに恐ろしいこと、目を背けたいことになると逃げて記憶を消そうとするからなんですね。(眠くなるのもこの反応の一部です。)

質問や意見をいただいた後にはハイムリック法や背部叩打法を学びました。(人体では練習できないので位置とポーズを説明しただけですが。)

色んな人から良い質問が出たせいで、一番言いたいことが伝えられました。

事故は起こってはいけない。でも、起こるかも知れない。そして一番悪いのは、何もしないこと。何も考えないことですね。

各部署、業務が忙しい最中、協力して下さったり話を聴いて下さったり、決心を聞かせていただいたり、迫真の演技を見せていただいたり・・・色んな職種のプロの方々と参加して下さった職員の方々に感謝いっぱいの研修でした。

難しいことが沢山あるけれど、あいかわらずみんな目的は一つですね。

利用者様に安全に健やかに、そして願わくば・・・幸せに過ごしていただきたいです。

ありがとうございました。

                                                                  看護主任 尾崎

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