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ブログ 2018/04/29 15:53

ハンドメイドソーシャルワーク その3

夕刻が近づいて来ました。働いている人、休養している人、ご家族を介護なさっている人、皆さん今日もお疲れ様です。

はい・・・・。来る日も来る日も、ふと気が付くと夕暮れなんです。

働いて 働いて じっと手を見る。(宮沢賢治でしたっけ?)

手と言えば、悩みが尽きないテーマの一つが利用者様の掌問題です。

高齢でいらしたり、さらには疾病の症状が重なると関節が拘縮したり密着した掌の皮膚トラブルが生じやすくなりますね。

病院勤務の頃はよく慢性的に白癬になっている人や自らの指で掌を圧迫して傷ついてしまっている人を見つけては処置していました。

介護も看護もそうなる前に何か良い方法はないかな?と思います。優れた介護用品も山ほど出回っているのですが掌の形や大きさ、グリップの強弱って人それぞれ違いますよね?

なかなかその人に合うものが無くて、いつの間にか取れてしまって「あれ?どこに行った?」。

それで思いついたのが女性の髪の毛に使われるカーラーでした。太さも長さも色々なものがあります。主に100円均一とか、例えば100均とか・・・またある時も100均とか・・・。そうです。実は身近な100均で大抵のバリエーションが揃います。

さらにこの時思い出したのですが病院ではよく掌にお茶のティーパックを握って貰っていたこともありました。吸湿性もあるし握る方の感触も心地よかったり、さらには消臭の効果もありました。

カーラーならその内側にティーパックを入れることもできます。

そして、どの人にどれくらいのサイズのものを握っていて貰えれば効果的なのか?はたまた支障がないのか?ということになりますと、ここは見た目判断ではなくて機能訓練指導員に報告&相談して指示も仰ぎます。先述のように可動域が違いますもんね。

最初、この案を聞いていただいているときに「あ、そうだ。カーラーがちょっと硬いのでガーゼで全体をくるんだ方が良いですよね?」と思いついて私が巻いたときのそれは、そりゃもう雑なものでしたが、その後、綺麗に包んでいただけました。

・・・・。何にでも性格が出ますね。今や美しすぎて手を出す気にもなれません。

それからいたるところでカーラーが活躍してくれていましたが、そののち、うちの高橋ナースが「こんなのがあっても良いですよね?」とガーゼだけで出来た手作りのニギニギを作ってくれました。

カーラーよりは通気性が劣るけれど、感触は良いし、軟膏などを掌に塗っている方にも併用で使えます。

・・・・・・・。好評だった故、量産されています。匠の技です。物凄く利用者様のことを考えてくれている優しい代物です。

そしてまた量産されています。いや、うちのナース陣だって決して暇なわけではないんですよ。(笑)誰も何も言ってないですけどね。(汗)

話は戻って指先や掌って思ったより非常に大切な場所で第二の脳とも言われています。

子供の発達を促すために箱の中に敷き詰めた豆を素手で触たせたり粘土遊びを推奨するのも有名ですし、箱庭療法など心理的セラピーでも砂をじかに触る時間をたくさん取ったりします。

はたまた最近増えている大人の掌蹠膿疱症では痒みを伴う膿や水疱や発赤などが慢性的に発症し、よく白癬と間違われてしまうこともあります。

アレルギーが原因という説が有力ですがここにもストレスが密接に関わっているようです。

すると、何かが要因で掌や指先に症状が出る = 仕方がない ではなくて、逆に掌や指先を心地よくすることでリラックスや健やかさにアプローチすることが出来ることが沢山あるのかも知れませんね。

余談ですが、先日床の上で過ごすことが多い利用者様のためにマットを作っている様子を観てまるでジグソーパズルのようだという感想を持ちましたが。

沓掛ホームでは今日も各部署、色んな人が気づきのピースを持ち寄って一つの絵・目的を完成させようとしています。

                                                  看護主任 尾崎

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